会長通信


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社長通信第106号 2010.8.18 他人の不幸の上に自分の幸せをつくらない

先日は、私の住む田沼に、埼玉を本拠地とする一部上場のスーパー「ベルク」がオープンしたとお伝えしましたが覚えていますか?
実は、そのオープンの前後、地元のスーパーとのディスカウント合戦が始まったのです。
それはそれは、もう凄いものです。
ちょうど、お盆という時節も手伝って、毎日のようにチラシ合戦です。

田沼には、「とりせん」と「ヤマグチ」という既存のスーパーがありますが、
両者とも、ベルクの進出に神経を尖らせているものと思います。

さて、このようなディスカウント合戦は、是か非か?ということを考えてみました。
当然、ディスカウントをすれば、利益が少なくなるわけで、
さらに、3日に1回もの新聞折り込みチラシは、広告宣伝費を増大させて、
おそらく、3店舗とも、赤字の商戦をしていることでしょう。

しかしながら、そのメリットは何かあるのだろうか?と考えると、
私は、マーケットの活性化ということがあるのではないかと思うのです。

「とりせん」は、午後9時で閉店ですが、
以前は、私が午後8時半頃にとりせんに行っても、
駐車場に停まっている車は5台くらいでした。
しかし、今は同じ時間でも、その3倍は停まっています。

ベルクは、その時間でも、50台くらい停まっています。
しかし、とりせんは、なぜかベルクのオープン前よりも、停まっている台数が多いことに気付きました。

なぜでしょうか?
それは、マーケットが活性化したからではないでしょうか?
つまりは、全体のお客さんが以前よりも多くなったということです。
その要因はよく分かりません。
今まで田沼にまで買いに来なかった、佐野や足利や葛生のお客様が増えたのかも知れません。

いずれにしても、マーケットが活性化されたことは間違いない事実です。
ただし、いつまでこれが続くかは分かりませんが・・・。

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さて、表題にあります、
「他人の不幸の上に自分の幸せをつくらない」という言葉ですが、
これは、松下幸之助さんが言った言葉だと思います。

この言葉の意味は、
自分だけが幸せになることは、正しくないということと思います。

資本主義は、弱肉強食と言われてきましたが、
その結果、たくさんの不幸もつくりだしました。
その極め付けが、現在も行われている、悲惨な戦争です。

人の不幸の上に、自分の幸せが成り立つという考え方が、20世紀の発展の中核にあったように感じます。

21世紀になり、「共生の時代」という言葉が、一時的ですが、ずいぶんと使われていました。
これからは、争わず、共に助け合って生きていく世紀になるというスローガンです。
しかし、10年たった今は、あまり耳にしません。
もう、みんな忘れてしまったのでしょうかね。

経済界では、よく使われる言葉に、「勝ち組、負け組」とうものがあります。

私は思うのですが、これこそが、弱肉強食を絵に描いたような言葉のように思います。

業者さんからよく言われます。
「田村さんは、勝ち組の筆頭ですね。」なんて。
いえ、とんでもありません。うちだって、あと3年後どうなっているか・・・。

また、運が良くて、勝ち組に残ったとしても、
それで、本当に、活性化されたマーケットができるのでしょうか?
いや、そんなマーケットはいずれ無くなるように思います。

なぜならば、弱肉強食とは、
他人の不幸の上に、自分の幸せをつくる考え方だからです。
そんな幸せは、必ず遅かれ早かれ滅びるのではないでしょうか?

だから、私たちは、強いところとも弱いところも、互いに助け合って、そして競い合って、
みんなで、マーケットを活性化して、共通の使命感を持ってまい進していくことが、
理想であると思いますし、また、それが21世紀で、在るべき姿だと思うのです。

人を蹴落としても自分が生き残る・・・若い頃は、自分もそんなふうに考えていましたし、
それを生きがいにしていた頃も、確かにありました。
でも、今は、180度変わろうとしています。

この考え方を、全国の同業者に広げていきたいと思っています。
by tamurasyasinkan | 2010-08-18 23:37