会長通信


by tamurasyasinkan

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社長通信第139号 2010.10.17 品質についての責任

天使の森の商品は、その製作過程において、ほとんどが分業制になっています。

例えば七五三についての役割分担を考えてみましょう。

①前日までに衣裳を調整したり準備をする人
②フェイスメイク、ヘアメイクをする人
③着付けをする人
④撮影の振付をするアシスタント
⑤撮影するカメラマン
⑥写真の修整をする人
⑦アルバムのデザインをする人
⑧外注先でのプリントやアルバム製作
⑨台紙や袋に入れて最終チェックをする人

大きく分けても上記のように⑨つの工程を経て作品が完成されます。

⑧の外注部分を除いては、すべて店舗スタッフが役割分担して製作が進みます。

衣裳管理、美容、着付け、アシスタント、カメラマン、修整係、デザイン係、仕上げ係

それらの担当者が自分の役割を、作業ではなくて仕事として
最高の形で全うしようと頑張っているわけです。

さて、同業者の中には、この一連の仕事を一人か二人で行っている人もいます。

それはご夫婦二人でスタジオを頑張っているような写真館ですが、全国にはたくさんあります。

というよりも、当社のように企業化し、分業で行っている写真館のほうが、
数としては少ないでしょう。

ご夫婦二人でスタジオを切り盛りしているところも、
上記のような仕事の工程は全く同じです。
しかし、二人しかいませんので、
8つの工程を、二人で分担して、または二人で協力して行っているわけです。

この場合の良いところは何でしょうか?

8つの工程にほとんどすべて関わっていますから、
品質のチェックというのは、おのずと100%可能なわけです。
これと比較して当社の現状はどうでしょうか?
よく考えてみましょう。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

例えばカメラマンを例にとって話しますと、
デジタル化されてから、フィルターワークは撮影時に行わなくなりました。
それは、フィルターワークが画像処理で可能になったからです。

しかし、だからと言ってカメラマンは、
フィルターワークを全く考えずに撮影していいものでしょうか
それはおかしな話です。

アナログ時代には、
「この写真は、このようなフィルターワークをしよう。ビネッターはこれを使おう。」
と、1ショットごとに考えて撮影していました。

これは、今でも変えてはならないことです。
すなわち、デジタル化されても、カメラマンはその写真1枚1枚の撮影イメージを
画像処理でのフィルターワークまで想定して撮影しなくてはなりません。

画像処理は、分担の仕事になっていますから、
カメラマンと画像処理係の人とのコミュニケーションが不可欠となります。
あるいは、カメラマン自身が、フィルターワークの画像処理を行うべきです。

さらに、仕上がったプリントやアルバムの色や濃度のチェックも
撮影したカメラマンの責任です。

時間的にできないのであれば、チェック係との十分な判断基準の共有が必要です。

そこまでしっかりと行うことが、カメラマンとしての責任を果たすということです。

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さらにアシスタントは、自分の振付をしたポーズを
撮影データや仕上がり写真を見てチェックする。

美容や着付けのスタッフも同様にチェックをする義務があります。

しかし、このようなことが現実的には、ほとんど無視されているのではないでしょうか。

私は、年々、当社商品の品質管理が甘くなっていると感じているのですが、いかがでしょう。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

最終的に、どんな形となってお客様に手渡されるのか?

そこに意識を向けることがとても大切だと思います。

「自分の役割が終わったからそれでおしまい。はいここまでが私の仕事。」
では、だめなのです。

1枚の写真は一つの作品として考えましょう。

その作品はカメラマンだけの作品ではありません。

その作品の作者は、衣裳、美容、着付け、アシスタント、カメラマン、修整、デザイン、台紙貼り、それらに携わった全員の作品なのです。

今、これを書いていて思いついたのですが、
デザインアルバムの最後に、携わったすべての役割と名前を記入したらいいですね。
これ、やってみましょうか?

そんなおおげさなと笑うかも知れませんが、
しかし、その位の責任意識が必要だということです。
そして同時に、その意識は仕事に対する誇りとなるのだと思います。

反省、そしてさらなる成長。

そのためには、具体的なコツコツとした努力が必ず必要なのです。

責任を果たし、そして努力を惜しまない人(作者)になりましょう。
by tamurasyasinkan | 2010-10-17 10:19