会長通信


by tamurasyasinkan

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社長通信第246号 2011.5.8 さようなら園長先生

私の通っていた明星幼稚園の園長先生が亡くなりました。

4日の朝くも膜下出血により急逝されたとのことです。
そして今朝、お線香を上げに行ってきました。

園長先生は田村家の菩提寺でもあります西林寺のご住職です。
お寺の玄関を開けると、いつものように奥様が出て参りました。
園長先生は、本堂の脇のお部屋に静かに眠っておられました。

お顔を拝見させていただいた瞬間、生きているように血色の良い笑顔に、今までの思い出が頭の中を駆け巡って、「お世話になりました」と思わず言葉が出たとたん、涙が溢れて来ました。
そして、「恩返しが何もできずにすみませんでした」と声を掛けました。
すかさず背後から奥様が、「とんでもありません。十分に返していただきましたので」と涙声で言葉を掛けてくださいました。

園長先生は、瀧口玄英様と言って、もう80歳近くになるでしょうか。
私が明星幼稚園に入園した5歳の時に、後継ぎとして幼稚園に入りました。
私の事をとても可愛がってくださいました。

大人になってからは、幼稚園の卒園アルバムの仕事をいただきました。
お寺のすぐ隣に、檀家の写真館があるにもかかわらず、
「英雄ちゃんは卒園生だから」と言って仕事をくださいました。

年を取ってからも、童顔で本当に若々しくて、いつも優しく微笑みかけてくれました。
お会いするたびに、「英雄ちゃん、英雄ちゃん」と、
幾つになっても、私のことを園児のように声を掛けていただきました。

明星幼稚園の卒園アルバムももう30年以上も担当させていただいております。

郊外に移転して、素晴らしい園舎が完成した時も、私につくって欲しいと言って、
新しい園のパンフレットの撮影とデザインを任せてもらいました。

本当に数えきれないほどの、思い出とご恩があります。
私がいつか死ぬ時には、園長先生のあの朗々とした品格のある御経を唱えていただくだろうと思っていたのに、それも叶わなくなりました。

ありがとうございます、園長先生。本当にお世話になりました。

明日と明後日に、内輪だけで密葬を行い、ご葬儀は7月に執り行うということでした。

安らかにお眠りください。合掌。
by tamurasyasinkan | 2011-05-08 11:01