会長通信


by tamurasyasinkan

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社長通信第304号 2011.8.21 うまい話には乗るな

昨日の甲子園の決勝戦、残念ながら光星学院は大差で敗れ、東北勢の初優勝はなりませんでした。
私の思い描いた筋書き通りには行かなかったわけですが、仕方ないですね。
でもその後、知ったのですが、出場していた光星学院の選手たちは、ほとんどが大阪や沖縄などの出身者だそうで、いわゆる野球留学というやつですが、地元出身の選手は一人もいなかったとか。
ちょっと、騙されてしまったような淋しい感覚になったのは私だけでしょうかね。

さて、金(ゴールド)の相場が高騰を続けています。
1年前には1グラム3400円前後だったのが、今年の7月には4200円台に、そしてここ数日で4600円を超える高値を付けています。

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以下、読売新聞の記事です。

 欧米経済の先行き不透明感から安全資産とされる金に投資が集まる中、国内でも買い取り価格が高騰し、買い取り店に客が殺到している。
 一般家庭で使わなくなった指輪などを売り急ぐ動きが広がっているためだ。19日のニューヨーク市場の金先物相場は一時、1トロイ・オンス(約31グラム)=1881・40ドルと最高値を更新した。
 田中貴金属ジュエリーの運営する「ギンザタナカ銀座本店」(東京・銀座)では8月に入って連日、開店前から100人を超える客が並ぶ。同店は「これほど行列が続くのは初めて」と驚く。田中貴金属工業によると、金買い取り価格は19日は1グラム=4674円と、8月1日の4187円から約10%上がった。
 金・プラチナの買い取り専門店「ゴールドプラザ銀座本店」(同)でも早朝から行列ができ、整理券を配るほど盛況だ。指輪など数点を売りに来た都内の60歳代女性は「金が高いと聞いて、使わないものを持って来たが、20万円以上で売れるとは」と喜んでいた。
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つまり簡単に言えば、1年前に100グラムの金を34万円で買った人が、今その金を売るとしたら46万円で売れることになり、1年間で12万円の利益を出すことができるということです。

「皆さん、お金に余裕のある方は、今日あたり買うと、1か月後には1グラム5000円以上で売れるかも知れませんよ。そうです。今がチャンスです。」

なんて、甘い言葉には絶対に惑わされないでくださいね。
勿論、その可能性が無いとも言えませんし、あるいはもっと高く売れるかも知れません。
しかし、当然ながら3000円台まで下がってしまうリスクも背負うわけですから。

つまりこういうことでお金を儲けることは、博打(ばくち)とおなじなんですね。
得をする時もあれば損をすることもあるということなんです。
ですから、たまたまこれが当たって、大儲けをしたりすると、当然ながら多くの人は、その味を占めてしまい、再び博打を繰り返すようになるわけです。
そして、今度は大損したりすると、それを取り返してやろうという気持ちになり、だんだんと泥沼の深みにはまって行き、気が付いて見たら、有り金全部無くなっていたなんて話はざらにあるんですね。

そういう人を過去にたくさん見てきましたし、夜逃げをした会社の経営者も数人知っています。
そうなったら、もう立ち直れないですよね。

じゃあ、お前はどうなんだ?って聞かれたら、それも耳が痛いことになるのですが。
私にも一度だけ、その道に入りかけたことがあります。
バブル景気が絶頂の時で、平均株価は3万円を超えて、地価はどんどん上昇し、その当時は株をやると誰でも儲かったんですね。
そして私も、儲かった人の顔を指をくわえて見ているのが我慢ならず、とうとう株に手を出しました。
今から23年前の話です。
しかし、運のいい事に?私が株を始めたら途端にバブルがはじけて、株価は大暴落。
当然、大きな損害を出しました。
でもその大損をした経験が今では薬となっていますから、結果的には良かったと思っています。
あくまでも個人のお金ですから、会社の資金に手を出さなくて本当に良かったと思います。

18年前に日創研と知り合ってから、経営者としての勉強に取り組むようになりました。

そして日創研宇都宮経営研究会が発足し、現在までその会の中心メンバーとして頑張ってきました。

日創研経営研究会は全国組織ですが、この会の基本的な考え方に以下のようなことがあります。

(会員の3つの誓い)

1.私たちは汗を流すことを忘れません。投機的なことは一切手をつ けず、健全な経営を心がけます。

2.私たちは、社員さんを単なる雇い人として考えるのではなく、経営 のより良きパートナーとして、人材の育成に全力で努めます。

3.私たちは、正しい納税を通して、社会に貢献します

上記の1番にある「投機的なことには一切手をつけず」というのが、それです。

分かりやすく言えば、「楽して儲けることはしない」「うまい話には必ず落とし穴がある」という事なんですね。

私のところには、ほとんど毎日のように、投機関連の勧誘の電話が掛かってきます。
本当に煩わしいのですね、これは。
以前の私はそういう電話には、「うるさい!掛けてくるな!」ガチャリ!!
という感じでしたが、去年からは変わりましたよ。
今では、「せっかくお電話をいただきましたが、誠に残念ですが私は投機的なことには全く興味がありません。ずっとお電話を掛けつづけるのも大変なお仕事ですね。頑張ってください。」
と丁寧に言うようにしています。
すると大概は、「はい。分かりました。失礼いたします。」と引き下がりますね。

なぜそうなったかと言うと、それは昨年皆さんが、成人振袖の電話掛けを一生懸命やっている姿を見たからです。
断られても、断られても、泣きたい気持ちを堪えて電話をしている姿を見て、私のところに勧誘の電話を掛けてくる方も同じなんだろうなあと思ったからなんですね。

さて、金の相場が急上昇しています。
アメリカ経済の先行き不透明感から、株式相場から安定した金の相場に資金が流れているからなんですね。
さらにその影響で、益々円相場は上昇し、輸出で経済を賄う日本企業は、大きな不安を抱えています。
国内の消費は今後、益々低迷するという不安な予測もできるわけですね。
そうなると、私たちの会社の商品は、日用の必需品ではないですから、真っ先に財布の紐が固くなるという予測もできてくるわけです。

そういうことを予測するためには、金や円などの相場や、株式市場の状況などは皆さんもちゃんと敏感でいる必要があるんですよ。

「うまい話には乗るな」・・・くれぐれも注意しましょうね。

それにしても、お盆の時に、朝の開店前にパチンコ屋さんの入口に100人くらいのお客さんが行列になっていたのには、驚きました。皆さん勝てばいいけどなあって思いましたが・・・。
これも、うまい話の一つなんですね・・・でもパチンコくらいなら、まっいっか。
by tamurasyasinkan | 2011-08-21 09:02