会長通信


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社長通信第310号 2011.9.2 効率アップはノーミスから

第26期2日目になりました。
今日は各店、ノーミスで進んでいるでしょうか?

先日の黒田クロ先生のお話の中で、ハインリッヒの法則というのがあったのを覚えていますか?

ハインリッヒ氏という学者が、労働災害発生の調査研究により、数値データの特徴を発見し、一つの法則として発表したものなんですね。
その法則としたデータは次のようなものです。
事故を規模別に分けた場合、およそ以下のような割合になるというのです。

   大規模事故      1件 (重傷者や死人が出たような災害)
   中規模事故     29件 (怪我といわれるような事故)
   小規模事故    300件 (ヒヤリとしたり、ハッとしたりしたこと)

このように数値に特徴があるので、ハインリッヒの法則とは言わず、1:29:300の法則と呼ぶこともあるようです。
災害の裏には、事故が多くあり、その事故の前ぶれとして、ヒヤリハットというものが、さらに多くあるという特徴です。

そして黒田先生は、この法則を個々の生活の中に置き換えて、「意識」というものの在り方で人生が変わると言っていました。
「この人から学ぼう」という意識を持っている人と、「あまり興味ないなあ、早く終わればいいのに。」という意識を持っている人とを比較したら、講演の内容の吸収度が全く違うということです。

車を運転していて事故を起こす場合も、この意識がどうなっていたか?によるものですね。
ようするに、意(こころ)と、識(見分ける)ということが別々に作用している時に事故が起こるのです。
  識・・・信号が赤になった、前の車のテールランプが点灯した
  意・・・今日の夕飯は何にしようかなあ?と考えていた
このように心が、車の運転とは別の所に行っていると、事故を起こしそうになる・・・そして急ブレーキを踏んで、ヒヤリ!ハット!になるわけです。

さらに、事故やトラブルは幾つかの要因が重なって起こることが多いということです。

例えば、天ぷらを揚げていて火災になること。
ひょっとしたら、こんな要因が重なったのかも知れません。

①天ぷらを揚げている ②電話が鳴って電話に出る ③長くなりそうなので火を止めたつもりが、心は電話の方に向いているので、別の魚焼きコンロの火を間違って止めた

この3つの要因が重なって起こることであり、どれか一つでも欠けていれば火災にはなりません。

さて、なぜこんな話をするのかというと、私は、店舗の中で起こるさまざまなミスやトラブルも同じではないか?ということに、黒田先生の話を聞いていて気づいたのです。

例えば、台紙貼りなどの作業中に、おしゃべりをしていることがありますが、この場合心は会話の方を向いていますから、ミスが起こりやすくなりますね。
また、パソコンでデザインをしている時に、隣の人と、全く別の話をしているなど、結構よく見かけます。

つまり、今、両手や両目を使って作業している時に、心が別の所にあったら、ミスが起こるのではないかということです。

こうやって考えると、
①ミスやトラブルというものは一つではなく複数の要因が重なってできる場合が多い
②意(こころ)と識(体の動き)が別々の所にあることが多い
ということになります。

こういったミスやトラブルがつくり出す時間的労力的なロスは膨大なんですね。
もちろん、お客様からの信頼も失くします。

特に、仕上げ作業や商品お渡しでのミスは、100%防ぐことが可能なミスです。

「ミスを無くしましょう」という言葉掛けは、今までもずっと行われて来ましたが、それでも一向にミスがなくならないということは、まさに、意識の在り方の問題なのでしょう。

全員で真剣に取り組んでいきましょう。
by tamurasyasinkan | 2011-09-02 15:57