会長通信


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社長通信第315号 2011.9.11 何のために働くのか?

3.11東日本大震災から今日で半年になります。

新聞やテレビではその話題で持ちきりですね。

経済産業相が配慮のないことを言って辞任しましたが、呆れてしまいます。
被災者の気持ちを逆なでするような発言は確かに重大な責任が問われると思いますが、しかし、辞任して事を済ませるということの方が、私は余程無責任な行為だと思います。
つまり、「辞める」ということは、一方で「責任を放棄する」という安易な決断だと思うからです。

どうして、国民の前で土下座して、「大変申し訳ありませんでした!」と頭を下げられないのでしょうか?
そして、「全身全霊で職務を全うさせてください!」と懇願できないのでしょうか?
被災地の方々も、日本国民も、その位のことを許すだけの度量は持っているはずです。
そうなれば、「よく言った!頼むぞ!」となるのではないでしょうか。
就任して、たった9日間で辞任?まだ何もやっていないのに。
諦めが早いというか、党の体裁ばかり気にしているというか、一体、何のために政治家という仕事をしているのかということを考えると、その使命感の無さに、はらわたが煮えくり返ります。
「おまえら、本気でやってるのか?もっと命を懸けろよ!!」と叫びたくなりますね。

ちょっと、過激な発言になってしまいすみません。
でも、報道でもこのような意見を言う人が一人としていなかったので、国民の本意を代弁したつもりです。

さて、今朝の日経新聞に興味のあるデータが載っていましたのでご紹介します。
あしぎん総合研究所が実施した「新入社員意識調査」のデータです。

これは、足利銀行のシンクタンク(専門家を集めて提言などを行う研究組織)であるあしぎん総合研究所(宇都宮市)が栃木県内の新入社員約400人に聞いた意識調査によるものです。

テーマは「働く目的は何か?」というものですが、昨年と今年では明らかな意識の違いがあったそうです。

   働く目的は?(複数回答)

   収入を得るため・・・・・2010年度69.5% → 2011年度61.0%(―8.5ポイント)

   社会へ貢献するため・・・・・2010年度33.3% → 2011年度40.3%(+7.0ポイント)

明らかに、目的が人の役に立つことという風に変わってきているということです。

さらに、「自己の人間的成長」や「自分の才能、能力を発揮するため」と言った、自己実現についての意識もそれぞれ前年よりもプラスになっています。

記事によると、そうなった要因として、この度の3.11大震災があったからと分析しています。
が、本当にそうでしょうか?私はそうは思いません。
もし、大震災の影響であるならば、今から数年したらそういう意識は年々薄れていくという予測が付きます。
(現に阪神淡路大震災の後にもそういう現象が起きたが、しばらくして薄らいだそうです)

でも、そんなことはあまり考えたくないですね。

私は、大震災に限らず、昨今のリーダー不在の政治力、世界経済における競争力の低下、日本国民の倫理観の希薄化、それらの現象が今の若い人たちに、この国はどこか間違った方向に進んでいるのではないか?という危機意識を持たせているのではないか?と感じるのです。

これらは、アメリカの戦後の占領政策、高度経済成長、バブル崩壊などの時の流れによって作られてしまったものであり、やっとその事に気づき始めている国民が増えているのではないか?という推察です。

日本には、古くから日本的経営というものがあり、これは欧米などの自分だけ良くなれば良いという、資本主義経済とは一線を画する経済に対する考え方なのですね。

日本的経営とは、三方良しの考え方で行う経営のことです。

つまり、「買い手よし、売り手よし、世間よし」です。

買った人が喜ぶことが、売った人の喜びになり、さらにそれらが世の中を良い方向に変えていくという考え方なんですね。
理念と経営9月号の60ページに、その事が詳しく書かれていますので、ぜひお読みください。

つまりこれらの行為や考え方を一言でいえば、「社会貢献」ということになるのです。

さて、私たちの仕事に置き換えてみましょう。
私たちの仕事は、この三方良しの考え方が、とても分かりやすくピッタリはまりやすい業種なんですね。
「お客様の喜びがスタッフの喜び」・・・・これは皆さん、毎日毎日、体験していることですよね。
そしてそれらの喜びが、たくさんたくさん積み重なって行った時に、この世の中に、健全な人間としてのあるべき姿というものを創っていくのではないでしょうか。

何のために働くのか?

皆さん、その答えは明確ですよね。頑張りましょう。私も頑張ります。
by tamurasyasinkan | 2011-09-11 10:42