会長通信


by tamurasyasinkan

S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31

以前の記事

2014年 09月
2014年 06月
2014年 05月
2014年 04月
2014年 03月
2014年 02月
2014年 01月
2013年 04月
2013年 03月
2013年 02月
2013年 01月
2012年 12月
2012年 11月
2012年 10月
2012年 09月
2012年 08月
2012年 07月
2012年 06月
2012年 05月
2012年 04月
2012年 03月
2012年 02月
2012年 01月
2011年 12月
2011年 11月
2011年 10月
2011年 09月
2011年 08月
2011年 07月
2011年 06月
2011年 05月
2011年 04月
2011年 03月
2011年 02月
2011年 01月
2010年 12月
2010年 11月
2010年 10月
2010年 09月
2010年 08月

リンク

検索

その他のジャンル

ファン

記事ランキング

ブログジャンル

画像一覧

社長通信第196号 2011.2.4 松下幸之助Ⅰ

2009年1月より私が経営幹部メールに送った、「松下幸之助一日一話」メールを数回に分けてこのブログに掲載することにしました。
これは、松下幸之助さんの言葉について私が感じたことを述べたものです。
本日はその中より3編をお送りします。



 祈る思い  松下幸之助
--------------------------------------------------------------------------------
 みずから何もせずしてただ神仏にご利益を願うというようなことは、人間としてとるべき態度ではないと思う。また、そんな都合のよいご利益というものはあり得ないだろう。
 しかし人間がほんとうに真剣に何かに取り組み、ぜひとも成功させたい、させねばならないと思うとき、そこにおのずと何ものかに祈るというような気持が湧き起こってくるのではないか。
 それは神仏に祈念するというかたちをとる場合もあろうし、自分なりにそれに準ずるものを設定して願うという場合もあろう。そういうことは一つの真剣さの現われであり、またみずからの決意を高めるという意味からも、大いにあっていいことだと思う。
--------------------------------------------------------------------------------
 松下幸之助さんは、まだ会社が小さかった頃、奈良県の天理市を訪れた時に、天理教の信者たちの生き生きと暮らす姿に感銘を受け、「なぜ?この人たちはこんなに生き生きとしているんだろう?宗教と言うのはこんなに力があるのか。ならば、会社も宗教と同じように崇拝するような何かをつくる必要がある。」ということで、経営理念をつくったそうです。
 その結果、社員の働きが見違えるようになり、大きく成長していったとのことです。
 当社の経営理念が、「全員の決意を高める」というところまで力をつけた時に、本当に世の中に求められて、大きく飛躍する時なのかも知れませんね。(田村)


 雨が降れば傘をさす  松下幸之助
--------------------------------------------------------------------------------
 経営者たるものは、すべて天地自然の理法に基づいて行動しなければならない。これは何もむずかしいことを言っているのではない。たとえば雨が降ったら傘をさすということである。
 つまり集金をせねばならぬところには集金に行く、売れないときには無理に売ろうとせずに休む、また売れるようになれば作る、というように大勢に順応するということである。
 集金すべきところから集金もせずに、新たに資金を借りようとする人があるようだが、金を借りるのならば、まず集金に全力を尽す。それでもなお資金がいるときにはじめて借りる、という至極簡単な当たり前のことを、どれだけ的確に行なうかが非常に大事なのである。

--------------------------------------------------------------------------------
 この話はとても耳が痛いように思います。当社のお客様はほとんどが個人消費者です。
 お店にわざわざ足を運んでいただき、衣裳を着たりメイクをしたり写真を撮ったり、そういう思い出は、お客様の人生の記憶の中でも、非日常的で楽しい事として、記憶されているのだと思います。 しかし、その思い出が完結できなかった場合、すなわち写真を受け取りに来られない場合に、その思い出はどうなってしまうのでしょうか?楽しいという印象は消え去って、後ろめたかったり、罪悪感を感じたり、もう思い出したくない事になるのではないでしょうか?最近ではお金を払ってあっても受け取りに見えないお客様もおります。
 この完結できなかった思い出に対して、私はお客様だけの責任ではないような気がします。私たちにも大きな責任があるように思います。売る側の私たちが、そういう事が起きないような、懸命な努力をしているでしょうか?もっと良い仕組みを考えているでしょうか?そう考えると、まだまだ努力が足らないと思います。(田村)



 日本のよさを知る  松下幸之助
--------------------------------------------------------------------------------
 私は日本ほど恵まれた国はないと思うのです。1億という人口があって、しかも1民族であり1言語である。気候、風土も非常に好ましい状態に置かれている。こういう国を擁して偉大なる発展をしないというのはどうかしています。素直に考えてやっていけば、次つぎとこの国を生かしていく道ができてくると思うのです。
 そのためにはまず自分の国というものをよく知らなければいけない。われわれは日本を、日本人というものを知らなくてはならない。むろん何もかもよいというのではありません。欠点は欠点で、これは当然直さなければいけませんが、それを差し引いても、まだ余分にいいところがだいぶ残ると思うのです。
--------------------------------------------------------------------------------
 松下幸之助さんは、存命中に松下電器の「100年経営計画書」を作成しました。それだけ企業存続と言う事を一番大事なこととして考えていたのだと思いますが、それ以上に、日本の国家の発展と言うことも常に課題としていた方です。
 将来の政治家や国家リーダーの育成を目的とした「松下政経塾」をつくったことでも、その強い思いが伝わってきます。ちなみに松下政経塾とは、「政治経済」ではなくて、「政治経営」の略だそうです。つまり、政治をうまく行うこと、理想的な国家をつくること、そのためには政治にも経営力が必要という考え方です。
 現代は、日本の古くからの良き事が、さまざまな角度から見直されるようになりましたが、松下さんは日本中がアメリカナイズされて浮かれていた頃から、国家の退廃を危惧していたのかも知れませんね。(田村)


本日はここまでとします。また時々このシリーズをお送りしたいと思います。
by tamurasyasinkan | 2011-02-04 17:31